性感染症 … STD(sexually transmitted diseases)

性交によって感染する病気の総称を性感染症(STD)と呼びます。
特別な人たちだけがかかる別扱いするような病気ではなく、今や性生活をもつ人なら誰がかかっても決して不思議ではない感染症となっています。
近年、増加傾向にあり、女性の20~24歳で16人に1人、15~19歳で21人に1人が感染しているとの報告があります。
この病気の原因はウイルスや細菌など様々で、たった1回の性交でも感染してしまう可能性もあります。
下記に該当がある場合はご相談ください。

  • 最近おりものが増えたり、いつもの色や臭いと違う
  • パートナーが性感染症と診断された
  • 不特定多数のパートナーがいて心配
  • 膣の入口や外陰部にかゆみや痛みがある
  • 外陰部に水疱やイボの小さいものが触れる
  • 性行時や排尿時に痛みを感じる

性感染症の種類

クラミジア感染症

性行為で感染し、70%以上の人は無症状で、感染したことに気付かずに放置されがちです。初期の症状としてはおりものが増えてきます。さらに感染が卵管や卵巣、腹膜などに及ぶと下腹部痛がみられます。治療せずに更に炎症が進むと、卵管が狭くなったり、骨盤の中に癒着がおきたりして、不妊症や子宮外妊娠の原因となることがあります。

淋菌感染症

性行為で感染し子宮の入り口で炎症を起こすと、黄色い膿のようなおりものがでることもありますが、無症状のことも少なくなく、感染に気付かず放置されがちです。感染が拡大して骨盤の中で炎症が広がると、半数以上に発熱、下腹痛がみられます。これに気付かず放置しておくと不妊症の原因となります。オーラルセックスによって女性ののどに感染し、淋菌感染症の感染源になっているケースも増加しています。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスというウイルスに感染して、女性の場合には外陰部や膣を中心に潰瘍や水泡を形成する病気です。
初めて感染した場合には症状が急激に悪化し、激しい痛みのために排尿しにくくなったり、熱が出たりすることもあります。

腟トリコモナス症

トリコモナス原虫(寄生虫の一種)が膣内に入り込むことで感染します。おりものの量が増える、おりものの臭いが強くなる、性器に強いかゆみが出るといった自覚症状があります。

梅毒

進行すると神経がおかされ、最悪の場合は死に至る病気です。昔は早期発見が難しく、有効な治療法もありませんでしたが、現在では治療が可能となっています。ただ近年は国内での感染が増えているため、注意が必要です。

尖圭コンジローマ

性行為の時にヒトパピローマウイルスに感染して外陰部や肛門にかけて小さなイボがたくさんできてくる病気です。ウイルスによる病気のため、からだの抵抗力が落ちている時などに発症しやすいと言われています。尖圭コンジローマに感染する人は、同時にハイリスクタイプのヒトパピローマウイルスに感染する可能性も高いため、子宮頚がんのリスクが高くなるともいわれています。

B型肝炎・C型肝炎

肝炎ウイルスへの感染で起こる病気。性行為以外にも、母子感染、輸血といった感染ルートがありますが、現在では輸血による感染は非常に稀となっています。